神の愛と喜びにあふれる教会・・茨木聖書教会

クリスチャンの方から、体験談を共有して頂きました。

１．Aさん　50代女性・主婦
２．Oさん　60代男性
３．Oさん　60代女性・主婦
４．Kさん　30代女性・会社員
５．Fさん　20代男性・学生
６．Aさん　50代女性・主婦
７．Tさん　50代女性・主婦
８．Oさん　20代女性・ピアノ教師

1.Aさん　50代女性・主婦

この夏であれから７年になりますが、乳癌の宣告を受けた私を、神様がどのように慰めあわれんで下さったかを、ここにお話ししたいと思います。 　

７年前の８月の始め、片方の乳首が異常に陥没していることに気付き、乳首を引っ張り出そうとすると、根を張ったように動かず、その奥の方に米粒ほどの硬い物が指にふれました。すぐに外科病院に行き、切開手術を受け、その硬い物を取り出してガン研に送り調べてもらう事になりました。結果が出るまでの数日間は不安を抱えて死に支度をするように身の回りを片付けて過ごしました。

約束の日、検査結果を聞きに行きますと、先生は私の事を気遣いながら、「残念ながら悪い物でした。大変初期の段階でよく見つけましたね。」とほめられましたが、初期であろうが、末期であろうが、乳房を失う事にかわりはありません。手術の方法の説明を受けたり、入院の手続きなどをして、帰ってきました。 　

すごく重大な宣告を受けたのに、なぜか心がシーンとしていて、あまり悲しいという感情がわいて来なくて、これが主の給う平安なのか？　それとも、クリスチャンだから、泣いたり騒いだりすると証しにならないと思って我慢しているのだろうか？　

こんな時、普通泣くのじゃないのか？　あれこれ自問自答した末、取りあえず、失われるおっぱいのために泣いたっていいのじゃないかと思った瞬間、自分でも思いがけず、涙がこぼれて、声を上げて泣きました。しばらく泣くと、すっきりして、「そうだ、皆に祈ってもらわなければ」と思い、その当時在籍していた教会の親友や、主人の転勤に伴って転居した先々でお世話になった教会に、FAXや電話をかけて祈ってほしいと頼みました。 　

始めに入院手続きをした外科病院ではなく、乳腺専門の病院で手術を受ける事になりましたが、その事も主にある姉妹の祈りやアドバイスによって事がスムーズに運び、８月の終わり頃入院しました。それまでに沢山のはげましの手紙やテープをいただき、また電話口で祈って下さったりして、大丈夫だという思いが湧いて来ました。 　

手術は２時間程で終わったそうですが、集中治療室から、自分の病室にもどっても全身麻酔の影響か手足に力がもどらず、体を起こす事にも難儀しました。胸にはチューブが２本差し込まれ、その先には容器がぶら下がった状態で、寝たり起きたり歩いたりは出来ましたが、夜寝る時は寝返りがうてないので就寝時間になるのがいやでした。毎朝早くに目ざめ、「神様、私の頭のてっぺんから足の先まで清めて下さい。聖霊様とお話ししたいのです。」と祈り、昼祈り、夜祈り、思いつくたびに祈り、祈らずにはいられない日々でした。 　

また、主にある姉妹方も、私が疲れない程度に見舞って下さり、手を取って祈り合いました。病室は、置き場のない程、花であふれ、ある姉妹は、これではかえって迷惑でしょうと、持って来られた花を持ち帰るほどで、そんな時も、好意は差し出すだけではなく、差しひかえる事も思いやりなのだと教えられたりして感謝する事ばかりの日々でした。 　２週間後に胸のチューブが抜かれ、束縛から解放されると、早速パジャマから洋服に着替えて病院を抜け出し、手芸用品店に糸やハサミ、肩パッド等を買いに走り、ベッドの上で、それを乳房の形に工夫して作り変え、退院の時の自分の体型の補整を考えたりして、神様から、いろいろな知恵を頂きながら、楽しい入院生活は１ケ月で退院となりました。 　

入院中は、まわりの人は皆、乳癌友達でしたが、退院して世の中に出てみると、私一人という気がして、鏡にうつる自分の姿を受け入れられませんでした。主人にも見せる事が出来ませんでした。今でも国内旅行は温泉が主なので入浴する事は大変勇気が必要ですが、そんな事は大した事ではありません。 　

神様がいつも祈りに答えて下さり、特別に愛されていると感じる事、人生には思いがけない事故や病や悲しみがあり何が起こるかわからない不安がありますが、どんな時にも、主がそばに居て下さって、「安かれ、安かれ。」と心の耳に語りかけて下さる主にある平安を少しでもわかっていただければと思い、お証しいたしました。